20081229

紅白日記合戦なるものに応募しまして、そこに掲載された日記です。

なお、盛大にアドレスを間違えられてしまいましたが、これはどう考えても"indekkusu.html"なんてアドレスにしたわたくしのせいですので、敗訴が目に見えているため提訴は取り下げたいと思います。


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便意について

たとえば、あなたに愛する人がいたとしましょう。

好きになったのは2年前。初めて会話したときに、ちょっと気になったのです。彼女と言葉を交わす時間は、何か言い表せない安らぎのようなものを、あなたに与えてくれました。

何度か楽しく過ごすうちに、予感は確信に変わります。この人と共にいたい。少しでも長く時間を、感情を、共有したい。ひとつになって、生きてゆきたい。

そして1年前。気持ちを率直に伝えたあなたに、彼女は笑顔で答えます。私もおんなじ事、考えてた。照れくさそうに話す彼女の顔は本当に輝いていて、なんだかまっすぐ見れなかった。その日は、あなたにとって人生最高の日になったのです。

それから1年間は、夢のような時間を過ごします。ふたりで、いろんな場所を訪れました。いつも好奇心いっぱいで楽しそうな彼女を見ているだけで心があたたまる。生きている実感がした。幸せということを、知った。

でも。今。彼女は動かない。

彼女は隠していたのだ。彼女に忍び寄っていた病魔。突然、旅行先でそれは牙をむいた。うずくまって血を吐き、動かない彼女。無力に打ちひしがれるあなた。誰でもいい、誰か、誰か。「助けてください」そう叫ぼうとしたその時に。

とてつもない便意が襲ってきたらどうしよう。


我慢?馬鹿を言わないでください。そういうレベルじゃないんですよ。もう一瞬の油断でバリバリ出てくるレベル。ハリケーンが腹部を掻き回し、肛門に津波が幾度となく押しよせてくる、そういう便意です。

もちろん、彼女は危篤です。言わずもがな、人命最優先すべきです。でも、でも。もらしてしまうのでしょうか。いや、それしかありません。……いやでも!

仮に救急車を呼べたとしても、同乗などもってのほか。それどころか。最愛の人を乗せた救急車を見送りながら異臭に包まれるあなたを、街の人々はどう受け止めるのでしょうか……。

トイレに行くしかありませんよね。そうなる前に。それしかないのです。助けを呼ぶ前か後かわかりませんが、最愛の人の危機を前に、どうしてもどこかにトイレという手順を挟まざるをえない。


愛を唯一超えうるもの。そう、答えは便意。何者にも抗えない、感情の王様。


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これが掲載された翌日、腹具合が崩壊して、いまも正露丸が手放せない生活を送っています。何かの呪いだと思う。




20081225

ゆうべはおたのしみでしたね

昨夜は、日本中であえぎ声と罵声が同時に飛び交う世にも珍しいワンナイトカーニバルだったわけですが、私もお付き合いを始めてすでに2年半たつ身です。食べたよ!



ビーフを!(チキンですらない)

さて皆さんが叫んだのがあえぎ声だったのか罵声だったのかは存じませんが、なぜ人類のつがいは聖夜になるとあえぐ習性があるのか、ご存知でしょうか。

話は聖夜の起源にまでさかのぼります。聖夜とは誕生日です。ただしその誕生は、セックスレスにして成ったといいます。

ポーニョポニョポニョ処女の子。宗教の教義としては大変けっこうなお話なのですが、時代は平成、我ら科学の子。果たしてそれってありえるのでしょうか?

少なくとも現代において答えはNO。

そう、聖夜を汚すまぐわいとは。神の子への反抗。「やればできる、やらねばできぬ、何者も」という、キリスト伝説へのささやかな反論だったのです!


そう考えると、むやみにお台場をごったがえしているヒト科の群れも、高尚な哲学集団に見えてきませんね。ごめんなさい。ファック(2つの意味で)。




20081221

週刊少年ジャンプ感想(4・5号)

きちんと週1で日記を更新しないと、ジャンプ感想だけのサイトになってしまう事に気がついた23の冬。社会人。システムエンジニア。計算できないって致命傷。
mixiの自己紹介の職業の欄、見栄をはって「IT関係」のカテゴリにしています。

※12/22 0:30 「バクマン」「とらぶる」を追記しました


ナルト

サスケ「木の葉を潰す!!」


ペイン「神羅天征!!」

ゴゴゴゴゴ!!!

重吾「つ……潰れてる……」

水月「まさかすでに潰れているとは……さすが木の葉だぜ」


ブリーチ

敵の序列が明らかに。残るは敵のトップ3。力を解放する隊長たち。真の戦いはここからだ……!!

という状況においての、敵No.4と主人公という対戦カードのどうでもよさよ。天晴。

ページをめくった瞬間のがっかり感!次回への、この期待感のなさ!人の感情に瞬時に訴えかけてネガティブにしてしまうって、芸術の領域だと思うんだ。


スケット

あれっ、なんだろう、ものすごく後味悪い……。

普通弁償モノの事件を扱っておいて信賞必罰・因果応報でないというのは違和感を感じます。

恋する乙女は免罪符。もうガラスとかバンバン割ったらいいっすわ。盗んだバイクで走り出したらいいですわ。真実の愛を見つけるため……。

そして

アタシは

出会った

本当の

アタシに

みたいな



バクマン

無理難題をふっかけられたシュージン。新妻エイジが「特に背の小さい方は一人でも」明言。

あるとは思ってたけど、一度分離、解散フラグか?

ところで、亜城木と新妻エイジのネームの作り方が「感覚型」と「計算型」にバッチリ対比されましたね。そんで気になったので、今のジャンプ連載陣を新妻型(感覚型)と亜城木型(計算型)に、独断で分けてみました。

基準としては、新妻は「キャラを動かしたい」のでキャラありきで感情的・話の整合性は割と無視です。対して亜城木は「まず設定・世界観」でストーリー・プロットありき・読者ウケ重視です。

新妻型(感覚型)
・ナルト
・ブリーチ
・リボーン(以上、現在の3大巨頭)
・スケット
・サイレン(初期は計算型だった気がするけど最近こっち)
・マイスター(現時点でただのキャラ紹介漫画)
・ぼっけさん

亜城木型(計算型)
・ワンピース
・アイシールド(プロットのためならあっさりクリスマスボウル)
・バクマン
・ネウロ(プロットのためならあっさりメインキャラ死亡)
・トリコ
・いぬまる
・こち亀
・とらぶる
・黒子のバスケ(キャラより能力設定ありきの漫画)

で、わからないのが銀魂(キャラありきなんだけど読者ウケも狙ってそう)とアスクレピオス(キャラ漫画じゃないけど、どこまで計算で描いてるのかよくわからない)です。分類してみると、けっこうバランスよく分布してますね。


APPLE

古味先生は、いつだって大げさで、中2病チックで、そして、あずまきよひこ。

絵も上手で、展開は強引だけど話もまあ面白くて、大げさだけにインパクトもそれなりにあって、あずまきよひこ。

うーん、「恋の神様」の時は衝撃的で、凄い新人だと思ったんだけど、アレは単なる猫騙しみたいなもんだったのか、それとも僕が飽きたのか……まあ普通にいつもの古味先生でした。


ぬらりひょん

えっ、うわ、つららエロイ!えっ、僕だけ?

椎橋先生は、ロリコンで、あざとくて、本当に、もう、しょうがないなあ……!(満面の笑みで)


ネウロ

弥子のあげる拷問例がもう常識的なソレじゃなくて、ちょっと将来が心配になりました。平然と拘束具とか言い出す女子高生は明らかにどうかしている。「靴は」「舐める」即答。あまりにも即答。カッコイイ即答・オブ・ザ・イヤーだと思う。


とらぶる

ザスティンさんがますます好きになった。彼は今、漫画アシスタントとしての職業意識とプライドに加え、締め切り前に先生に気を使う心意気すら持ち合わせているのです。これをカッコイイと言わず何と言いましょう。

そんで、ララの護衛としての職業意識はどこいってんねん、と。




20081215

週刊少年ジャンプ感想(3号)

ひさしぶりに感想書きます。どうでもいい話なんだけど、職場にもジャンプを読む同期がたくさんいます。皆ワンピとナルトとハンターが好きです。僕はネウロとスケットが好きです。やっと言えた。ネットすばらしいね。


ぼっけさん

面白いです。正直、「ムヒョ」をこんなに面白いと思った事はないくらい。

演出力が一枚も二枚も上手で、さすがに新人の新連載とは比べるべくもない。個人的に、西先生ってものすごい「文系くさい(感情的・センス寄りな)」ネームを書く人だと思っていて、「ムヒョ」もエンチューなんか言ってる事が何も筋が通ってなくてメチャクチャで、ひたすら感情に訴えかけるストーリーだった気がします。で、今回それが良いほうに出た感じ。

「ひきこまれた」というやつです。よく考えると、設定とかストーリーに目新しい点が何もない気がする。なのに、キャラクターの感情に訴えられて、飲み込まれた。完全に西先生の地力ですね。すげえ!

ちなみに僕の中で「理系くさいネーム(理屈っぽい・冷静)」の代表はアイシールドの稲垣先生。自分のキャラクターに肩入れしすぎないで、作中の最大目標クリスマスボウルの余韻すらそこそこに、スラスラと世界大会が始まるとか、今までの漫画では正気の沙汰じゃない。あと、文系ネームの頂点はもちろん許斐剛先生。

…しかしまあ、西先生、どんだけ巨乳好きやねん、と。


バクマン

やっぱ亜城木(とくに最高)は限界がある気がするなあ。王道がやりたいのは一番になりたいから。一番になりたいのは約束があるから。どうやっても動機不純にいきついちゃうわけで、漫画に対する労力や熱意もかなりあるんだけど、でも100%じゃない。いや100%なんて常人には無理に決まってるんだけど、新妻エイジは100%だし。

服部編集の言うことは理論的にはすごく正しい。秀人ってすごく理系なネーム書きそうだしね。これでこの2人が王道で成功してしまうようだと、この漫画はリアリティがないと思う。結構リアリティってバクマンにとって命綱じゃないかと思うんだけど(恋愛関係の話やキャラの造詣はリアリティ少ないけど)。

あ、そういえば今週は瓶子編集が出てきましたね(副編だっけ)。この漫画読みながら「幕張」思い出すと楽しい。


ネウロ

あれほど長生きにこだわった葛西は、なぜ死に際がこんなに冷静なんだろう。生にこだわった割に生に執着がない。よくわからないです。いや取り乱したりしたらキャラぶちこわしなんだけども。もしやまだ生きてるのだろうか。


ブリーチ

・先々週のあらすじ・・・アヨン超つよい。
・先週のあらすじ・・・アヨンまじで強い。総隊長が出てきた。
・今週のあらすじ・・・じいさんはもっと強かった。

……うん。


マイスター

なんだかお説教くさい主人公。クサいことを偉そうに語るのは同じなのに、このボッスンとの好感度の差はいったいなんなんだろう…。


とらぶる

セリーヌはいきなり成長期に入ってヒロイン化するのかと思ってたら、花粉を撒き散らし始めた。花粉っておしべから出るんですよねえ。も、もしかして…!(アッー)

女の子に花粉を吹きかけて、受粉したかったのでしょうか。交尾?交尾なの!?(我ながら最低だなあ)




20081214

実にひさしぶりにネットで日記というものを書きます。サイトもこれで通算4つめ。でもそんな事はどうでもいいのです!本当にどうでもいい。そんな事より僕のおばあちゃんの話を聞いてください。突然、おばあちゃんがこんな事を言い出したんですよ。


「あら、そういえば今日、おばあちゃんの命日なのよ」


このおばあちゃんというのは、祖母の祖母をさしているのではなく、一人称です。ってあなた生きてるでしょうが。いったいどういうことかと。俺はシャーマンかと。笑えない冗談はやめてください。

「そうじゃなくて、本当に一回死んだのよ、ホラ、前入院したでしょ」

そう、確かに2〜3年前、ばあちゃんは体を悪くして長期の入院をしました。父親が勤務先から飛んで帰ってきたのを覚えています。でもちゃんと治って、今は一緒に暮らしています。

「一回、心臓が止まって、2回電気ショックをしてもダメだったそうよ。次ダメだったらあきらめるしかなかったんだって」

オイオイ心底恐ろしい展開。

「で、3回目で心臓はなんとか動いて、それで名前を呼ばれて意識が戻って、目を開けたんだけど」

うん。

「そしたら、一面に若草色の草原が見えたの。とってもキレイでね、」

ちょっと待て。ええ、でもホントに見えたらしい(花は咲いてなかったそうだが)。身内がそんな体験とか、妙にリアルで本当の意味で怖い話だと思った。だが本当に恐ろしいのはその後だった。

しばらくして祖母は一応無事に退院したんです。ある日家に帰ると、しばらく見なかったおばあちゃんの笑顔がそこにあったのです。ちょっと感動した。しかし、再開の矢先の、その第一声が


「お化けですよ〜」

この人にはかなわないと思った。
命がけのギャグとはこういう事をいうのだ。笑ったら母に「不謹慎だ」と怒られたが。
いや、ばあちゃんマジすごいわ。長生きしてね。



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